インプラントオーバーデンチャーとは?メリットやデメリット、治療費用について解説
インプラントオーバーデンチャーとは? インプラントオーバーデンチャーとは、インプラント(人工歯根)と入れ歯(義歯)を組み合わせた治療方法のことです。「インプラント義歯」とも呼ばれます。 歯を失った箇所に、片顎(上顎または下顎)2〜6本のインプラントを埋入し、その上にアタッチメントというパーツと入れ歯を取り付けて使用します。 インプラントを固定源とすることで安定性を高め、通常の入れ歯でよく聞かれるような「噛みにくい・外れやすい・痛い」などの問題の解消が期待できます。部分入れ歯、総入れ歯ともに対応可能です。 インプラントオーバーデンチャーのメリット インプラントオーバーデンチャーには、通常の入れ歯やインプラントのみの治療に比べて、以下の5つのメリットがあります。 費用負担を軽減できる 部分入れ歯も自然な仕上がりにできる 安定した咬み心地が得られる 取り外しができる 顎の骨が少なくても治療可能な場合がある 費用負担を軽減できる 通常のインプラント治療の場合、基本的に失った歯の本数と同等数のインプラント埋入が必要になります。そのため、上顎全部をインプラントで治療すると7〜8本程度のインプラントを埋入する必要があります。一方、インプラントオーバーデンチャーであれば、人工歯が一体となった装置を用いるため、上顎全部の歯を補う場合も4~6本程度のインプラントで治療することが可能となります。インプラントの必要本数が少なく済むことで、治療にかかる費用負担と身体的負担を軽減することができます。 部分入れ歯も自然な仕上がりにできる 通常の部分入れ歯の場合、隣の歯にバネ(クラスプ)をかけることで入れ歯を固定しますが、インプラントオーバーデンチャーの部分入れ歯では、インプラント体(人工歯根)で入れ歯を支えるのでバネが必要ありません。そのため、自然な見た目を再現でき、残っている歯への負担を軽減することにもつながります。 安定した咬み心地が得られる インプラントオーバーデンチャーは、インプラント体(チタン製の人工歯根)で入れ歯を支えるため、一般的な入れ歯に比べ、噛む力や安定性の大幅な向上が期待できます。通常の入れ歯では、食事や会話の途中にズレてしまったり、意図せず外れてしまうこともありますが、インプラントオーバーデンチャーであれば、そうした心配ごとの解消にもつながります。 取り外しができる インプラントオーバーデンチャーは、基本的に患者様ご自身で簡単に入れ歯の装置を取り外し可能です。従来の一般的な入れ歯と同様に、お手入れや調整がしやすいのも特徴です。 顎の骨が少なくても治療可能な場合がある 通常のインプラント治療では、歯を失った箇所それぞれにインプラント体を埋入する充分な顎の骨量と厚みが必要です。顎の骨が充分ではないと判断できる場合には、治療前に骨造成・骨移植の治療を行う必要があります。インプラントオーバーデンチャーの場合、顎の骨の厚みが充分にある箇所を選んでインプラント体を埋入することが可能なため、顎の骨が少ない患者様に対しても適応可能なケースがあります。 インプラントオーバーデンチャーのデメリット ここでは、インプラントオーバーデンチャーの3つのデメリットをご紹介します。どのような治療法にもデメリットやリスクは存在します。事前に充分に把握した上で、ご自身にとって最適な治療法を選択することが大切です。 保険適用外の治療 残存歯の虫歯リスク すべての症例に対して治療が可能ではない 保険適用外の治療 通常のインプラント治療と同様に、インプラントオーバーデンチャーは外科手術を伴い、原則として保険が適用されない治療(自由診療・自費治療)となります。保険適用の入れ歯などの治療と比べると費用負担が大きくなります。ただし、基本的に医療費控除の対象となるため、手続きを行うことで医療費の一部が還付され、費用負担を軽減できる場合があります。 残存歯の虫歯リスク 部分入れ歯のインプラントオーバーデンチャーの場合、残っている健康な歯にオーバーデンチャー(入れ歯の装置)を被せる形で治療することがあります。その際、残存歯に汚れが溜まりやすくなることで、残存歯の虫歯リスクが高まる場合があります。 オーバーデンチャーを取り外した時には、装置だけでなく残存歯も丁寧にケアし、定期的に歯科医院で専門的なメンテナンスを受けることが重要です。 すべての症例に対して治療が可能ではない 治療の安全性、将来的なリスク等を考慮して、外科手術を伴うインプラント治療の適用が難しいと判断されるケースもございます。例として、内分泌疾患、代謝疾患、精神疾患などの全身疾患をお持ちの方。その他、生活習慣でインプラントが難しくなるケースとして、喫煙、清掃不良、喰いしばりや歯軋りなどによってインプラントが適さない場合があります。当院では精密な診査診断の上、最適な治療法をご提案させていただきます。 インプラントオーバーデンチャーの費用相場(値段・治療費・料金) インプラントオーバーデンチャーにかかる費用相場は、総額40万円~150万円程度とお考えください。インプラントオーバーデンチャーの費用総額は、患者様のお口の状態やインプラント本数、選択される被せ物の素材の種類や、静脈内鎮静法などのオプション等によっても異なります。 「インプラントオーバーデンチャーで上顎の費用総額が知りたい」など治療費が気になる方も、ぜひ一度当院のカウンセリングにてお気軽にお尋ねください。東京の歯医者 千賀デンタルクリニックでは、保険適用の治療・自費治療の両面から幅広い選択肢をご用意してお待ちしております。 インプラントをご検討中の方へ (相談予約・カウンセリングのご案内) 専門ドクターによる、痛みや仕上がりにも配慮した 安心のインプラント治療 インプラント治療の専門家医が在籍する東京の歯医者「千賀デンタルクリニック」には、歯を失ってお悩みの患者様が多数来院されています。当院では、一人ひとりの患者様の不安な気持ちに寄り添い、症状やご希望に合わせた最適な治療プランをご提案しております。実績ある専門ドクターが治療を担当いたしますので、「1本埋入」から「複数本・全部の歯の埋入」のインプラント治療、「手術の痛み」や「最終的な仕上がりが不安」という方も安心してお任せいただけます。 ダブルドクターがインプラント治療を成功に導きます 当院では、インプラントと骨が安定する埋入位置を見極める「歯科口腔外科医(インプラント専門ドクター)」と、最終の歯となる人工歯を快適に美しく仕上げることを得意とする「補綴担当医(被せ物や義歯の専門ドクター)」の2名の担当医が治療を行います。 異分野のスペシャリストが密に連携をとることで、オペの安全性を最大限に高め、一人ひとりのお口に美しくフィットした歯を入れることを可能としています。そして、なるべく短時間で、かつ痛みや負担の少ない手術をご提供しております。 「まずは診察や相談から」、気軽に当院へ 当院で診察を受けたから必ず治療を受けなくてはいけないということも勿論ございませんので、「まずは診察や相談から…」という方も、ぜひお気軽に当院にいらしてください。そのお悩みを解決するために、ドクター・スタッフともに誠心誠意お応えいたします。 お近くの医院を探す グループ医院(2025年6月現在) 東京の分院一覧 八王子オクトーレ医院 町田東急ツインズ医院 ファスタ小岩医院 ヨドバシ吉祥寺医院 中野マルイ医院 分倍河原MINANO医院 西新井医院 アトレヴィ田端医院 上野マルイ医院 新宿駅東口医院 埼玉の分院一覧 浦和パルコ医院 大宮アルシェ医院 イオンモール川口前川医院 まるひろ南浦和医院 神奈川の分院一覧 シァル鶴見医院 ウィングキッチン京急川崎医院 らら7ぽーと海老名医院 ボーノ相模原医院 大阪の分院一覧 天王寺あべのキューズモール医院 名古屋の分院一覧 名古屋パルコ医院 記事の筆者情報 千賀 誓人 医療法人誓栄会 理事長 経 歴 日本歯科大学 生命歯学部 卒業 三井記念病院 歯科・歯科口腔外科 入職 西新井医院 開院 医療法人社団誓栄会 設立 相模大野医院 開院 分倍河原医院 開院 巣鴨医院 開院 南浦和医院 開院 所属学会 日本口腔外科学会認定医 日本口腔外科学会総会 演題発表 ストローマンインプラントセミナー開催 顎口腔機能再建インプラント学会 国際口腔インプラント学会 会員 ICLSプロバイダー 歯髄バンク認定医 ストローマンインプラント公認インストラクター ストローマンインプラントウェビナー講師
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