老後のインプラントはデメリットが多い?治療の前に知っておくべきポイント
老後のインプラントはやめるべき? 歯科のインプラントは、失った歯の見た目や機能を取り戻せる優れた治療法ですが、「老後のインプラントはデメリットが多い」「インプラントの老後は悲惨」といった声も以前はよく聞かれました。 今からインプラントを受けるという選択が妥当かどうか不安…という方のために、この記事では『老後のインプラント治療のデメリット』や『失った歯の治療を受ける前に知っておくべきポイント』について詳しく解説します。 老後のインプラント治療のデメリットとは? 老後のインプラント治療はデメリットが多いと言われるのには、主に以下3つの理由が考えられます。 1)外科手術が必要になるから インプラントの治療では、顎の骨にインプラントを埋入するために外科的な処置が行われます。外科手術といっても、身体への負担は通常の抜歯と同程度で、入院などが必要な大げさなものではありません。 ただ、あまり高齢になると持病や服薬の問題が重なりやすく、患者様によっては手術が難しくなる場合があります。インプラント専門ドクターによる事前の診査診断が重要です。 2)お身体の負担からメンテナンスが難しくなるから 快適に長くインプラントを使い続けるには、毎日の歯磨きをはじめとする適切なケアが欠かせません。しかし年齢を重ねると、ご自身での歯磨きが難しくなったり、認知機能の変化による影響なども考えられます。 また、治療後はインプラント周囲炎の予防や調整のために、3ヶ月〜半年に1回程度の歯科医院での定期的なメンテナンスを受けることも重要です。身体機能が低下すると、歯科医院へ通うことが難しくなるかもしれません。 インプラント周囲炎とは? インプラントをすると老後が悲惨といわれる大きな理由の一つが、このインプラント周囲炎です。インプラントの周りの組織が細菌に感染して炎症を起こす病気(インプラントの歯周病)ですが、日頃の適切なケアを継続することで予防が可能です。 3)骨量が少ないと治療が難しくなるから インプラントの安定性には、それを支える顎の骨の量や質が非常に重要です。歯が抜けた状態を長く放置していた場合や、歯周病が進行すると顎の骨は次第に痩せていき、顎の骨にインプラントを埋め込むのは難しくなります。 インプラントが不適応となるケース例 インプラントが不適応となるケースとして、顎の骨の厚みが薄い方や、骨が痩せてしまった方、また、骨粗しょう症の方は治療が受けられないことがあります。 骨が足りない・薄い方へのインプラント治療法 当院ではインプラント専門医と連携のうえ、足りない骨をつくる骨造成(骨移植・骨再生治療)を併用したインプラント治療も適切に対応しています。 骨造成には高度な設備や技術が必要であるため、一般の歯科医院では対応できない場合があります。また、骨造成を伴うインプラント治療は通常のインプラント治療に比べ、より術後の丁寧なケアが必要です。 失った歯の治療法について(インプラント以外の選択肢) ブリッジ ブリッジとは、失った歯の両隣の歯を削り、それを土台にして3本の歯が連結した人工歯をブリッジ(橋)を架けるようにして設置する治療法です。基本的に失った歯の本数が少ない場合にブリッジは適応されます。 入れ歯 入れ歯とは、失った自身の歯に代わる人工の歯のことで「義歯(ぎし)」とも呼ばれる装置です。入れ歯の種類には、大きく分けて総入れ歯と部分入れ歯の2種類があります。 ブリッジ、入れ歯、インプラントの耐久年数(平均寿命) これら治療法の6年残存率は、入れ歯が33.3%、ブリッジが77.4%、インプラントが94.7%とされています(日本補綴歯科学会発表のデータより)。 また、歯が抜けた部分の前後に残っている歯の10年生存率は、部分入れ歯は56%、ブリッジでは92%、インプラントは99%となっています。 ブリッジ、入れ歯、インプラントを検討する際には、治療で期待できるメリット・デメリットをよく理解したうえで、ご自身の残っている歯やお口の状態、そして将来的な見通しなども踏まえて歯科医師とよく相談して選択することが大切です。 老後のインプラント治療のメリット 近年では、歯があることによる高齢者が受けられるメリットが大きいことも分かってきています。 「人生100年時代」と言われる今、健康寿命を考えるうえで、インプラント治療はその一助となるかもしれません。 1)よく噛める。食事を楽しめる インプラントは、顎の骨にしっかりと固定する治療法のため、天然の歯に近い感覚で、力強く噛むことができるようになります。 一般的に、入れ歯で回復する噛む力は天然の歯の20~30%程度とされていますが、インプラントは80%以上の回復が期待できると言われています。 歯を失うと硬いものが噛めなくなり、食事を楽しめないとお悩みの方も多いですが、インプラント治療は、自分の歯のように好きな食事を楽しむための選択肢となります。 2)認知症のリスクが下がる 近年の研究では、口腔内の状態は脳の働きと深く関係していることが分かってきており、歯の本数と認知症発症リスクの関連も報告されています。これは、噛む刺激が脳を直接活性化させることや、バランスの良い食事が脳の栄養源となることが関係しています。 インプラントで噛む機能をきちんと補っている場合、歯を失っていても、認知症の発症リスクに大きな差はなかったという報告も出ています。 3)残っている健康な歯を保てる 歯を1本でも失ってしまうと、失ったスペースに隣の歯が傾きはじめてきます。やがてお口全体の噛み合わせが乱れ、残っている他の歯まで失う原因となる可能性があります。 インプラントは失った部分の顎の骨に人工の歯根を埋入して固定するため、ブリッジ治療のように周りの歯を削ることや、部分入れ歯のように失った歯の両隣にある健康な歯を痛めることがありません。 4)会話や発音がしやすくなる 入れ歯を使用されている方の中には、話している最中に入れ歯がずれないか不安になり、日常的な会話を心から楽しめないことも少なくありません。 インプラントはご自身の歯のように安定するため、会話中に装置がずれたり、外れたりするといった心配もなく、また、口の天井を覆わないので発音もスムーズになります。口元を気にせず、自然な表情で思いきり笑ったり会話を楽しむことができます。 5)見た目も若々しく保ちやすい インプラントの上部に取り付ける人工歯は、天然歯に近い透明感を持つセラミックやジルコニア製の被せ物を用いることで、美しく自然な見た目を取り戻せます。 さらに、インプラントは顎の骨に固定することで噛む力が骨にしっかりと伝わるため、適度な刺激が骨の吸収を抑え、お顔の土台となる大切な骨格を保ちやすくなります。お顔の輪郭を維持する効果が期待できます。 老後のインプラント治療を成功させるポイント インプラント治療を必要とされている方の多くがご高齢の方であり、当院でも70歳、80歳を超えた方のインプラントの相談や治療も多く承っております。 インプラント治療における老後の問題やデメリットは、適切な対策を講じることで、そのリスクを大幅に軽減することができます。 1)豊富なインプラント治療実績を持つ歯科医院を選ぶ ご高齢の方のインプラント治療では、糖尿病や高血圧などの持病や服用中のお薬など、若い方とは異なる配慮が必要です。老後のインプラント治療を安全確実に行うためには、身体の状態や生活背景を深く理解し、豊富な経験を持つ歯科医院を選ぶことが大切です。 インプラント治療は通常の歯科治療とは異なり外科処置を伴うことから、より安全で確実な治療を行う技術は、治療経験の積み重ねによって培われます。 インプラント治療実績が豊富な歯科医師であれば、治療成績の向上に加え、手術時間が短い、かつ術後の痛みや負担が少ない治療が受けられます。 2)持病や治療歴をあらかじめ伝えておく 患者様のお身体の状態は術後の経過に大きく関わりますので、治療を行う前のカウンセリングの際に健康状態を医師に詳しく伝えることが重要です。 特にインプラント治療では、骨粗しょう症、糖尿病、高血圧、心臓の病気などは、治療計画を立てていくうえで大きく影響します。加えて、過去の手術歴やアレルギーなど、お体に関する情報はすべてが安全な治療につながりますので、些細なこともしっかりと伝えるようにしてください。インプラント治療の安全と安心は、患者様と歯科医師の協力によって成り立ちます。 3)治療後は定期的なメンテナンスに通う インプラント治療で手に入れた歯を長く快適に使用していくためには、術後の継続的なメンテナンスが不可欠です。 インプラント周囲炎をはじめ治療後のトラブルを予防するには、毎日の正しいセルフケアとあわせて、歯科医院にて専門のメンテナンスを定期的に受けることが重要です。 歯科医院の定期メンテナンスでは、口腔内チェックでインプラントのぐらつきや歯ぐきの状態をチェックしたり、お口の状態に合わせたセルフケアの指導やアドバイスも行います。 当院では、インプラント専門ドクターと歯科衛生士が連携し、患者様一人ひとりに合わせて治療後も親身にサポートを行なっています。 インプラントをご検討中の方へ(相談予約・カウンセリングのご案内) 専門ドクターによる安心のインプラント治療 東京・埼玉・神奈川・大阪・名古屋にグループ医院を展開する歯医者「千賀デンタルクリニック」には、インプラント治療の専門家医が多数在籍し、歯を失ってお悩みの患者様が日々来院されています。 千賀デンタルクリニックでは、インプラント、ブリッジ、入れ歯を含め豊富な治療実績がございます。保険診療・自費診療ともに幅広い治療の選択肢をご用意し、患者様お一人おひとりに安心、満足していただける治療をご提供しております。 駅近で年中無休の通いやすさ 東京・神奈川・埼玉などの首都圏近郊に展開する千賀デンタルクリニックは、年中無休で平日お忙しい方でも通いやすいよう土日の診療も行なっています(施設の営業日・時間に準ずる医院あり)。 お近くの医院を探す 「まずは診察や相談から」お気軽に当院へ 当院で診察を受けたから必ず治療を受けなくてはいけないということも勿論ございませんので、「まずは診察や相談から…」という方も、ぜひお気軽に当院にいらしてください。そのお悩みを解決するために、ドクター・スタッフともに誠心誠意お応えいたします。
詳しくみる